スタッフブログ
直島を知りつくしたスタッフがおすすめ情報とアートの見どころをたっぷり紹介します!!
ドレミファソラシオ♪
2021/06/28
今月は直島の特産品、完全天日産、直島太陽塩「SOLASHIO」の製造所へ新任の関係者とともに行ってきました。
もともと直島諸島では古代より塩づくりが盛んで製塩遺跡として国の史跡に指定されています。土器等の展示は直島町役場ロビーでも少し紹介しているので、見る事ができます。
また、江戸時代末期から昭和初期にかけては立体塩田での製塩業が盛んに行われてました。
先に申し上げておくと、約10年の年月をかけ、製造にかけるトライ&エラーのお話は某レジェンド番組プロジェクト×ばりの、エピソードばかりでとてもブログでさらりと紹介できる自信がありません。
天然塩の復活、それを特産品へとかける島民の情熱、プロジェクトにかかわったすべての人の叡智がつまったこの製造所。ものづくりが好きな人がみたら感動ひとシオです!そんなエピソードを少しだけまとめてみました。
【 SOLASHIOのここがすごいその1 】
ソラシオの原料はつり公園沖の瀬戸内の海水をポンプでくみ上げています。海水から採れる塩分は約3%と意外と塩をつくるのは大変なのです!しかしただポンプで汲み上げるだけでは配管に貝類が付着したり、ゴミも一緒に吸い上げてしまうなど問題が起きてしまうそう。そこで、知恵を絞り、海底汲み取り箇所にある工夫をすることで、ノーメンテナンスで、海水のみをくみ上げる事ができるシステムを考案し、クリアになったそうです。
穏やかで美しい瀬戸内の海
【 SOLASHIOのここがすごいその2 】
昭和初期に一旦途絶えてしまった直島の製塩でしたが、さまざまな出会いや想いにより、完全天日での製造方法で復活することができました。天日にこだわったのも、天日塩の美味しさに感動したためなんです。建屋が完成してからも、試行錯誤の塩づくりは、途中、何度も問題にぶち当たり、生産をあきらめかける事も。。こうならないためにはこうしたらよいのでは?という改善を幾度も挑戦し、日々研究を重ね、現在の完成形に近づくまで、足掛け約10年。。す、すごい。
太陽の光を浴びながらじっくりゆっくり結晶化していく。手間はかかりますが、できた塩は本当に美味しいんです。
【SOLASHIOのここがすごいその3】
世界とつながっている同じ海からとっているのに、製造方法によって味わいが全然違ってくるという、この奥深い塩の世界。特に天日製塩にこだわるということで、守られる伝統製法と新しい挑戦。まさに温故知新。塩は海の味をギュッと凝縮したもの。ぜひ、瀬戸内海の味をご賞味ください。
ソラシオは、瀬戸内海(原料) × 天日(製造方法)× 直島(想い)で造られています。
さまざまな工夫と情熱により、一流の料理人の方に使ってもらったり、塩の図鑑にも「SOLASHIO」が紹介されるまでになりました!
塩の歴史を紐解くだけでも長く、人間にはなくてはならない塩。そんな歴史もからめて、丁寧に説明してくださった、ソラシオ担当の圓藤さん、本当にありがとうございました!
さて、そんな自然の恵みと手塩にかけたソラシオと、ソラシオを使ったお菓子が海の駅「なおしま」内の直島楽市ショップで売られております!
直島の観光も大打撃を被っているコロナ禍ですが、負けぬよう職員一同前向きに頑張っております!
皆様ぜひ、ご賞味くださいね。