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スタッフブログ

直島を知りつくしたスタッフがおすすめ情報とアートの見どころをたっぷり紹介します!!

ぶらり直島歩きを楽しもう

2021/08/20

 宮浦ギャラリー六区にある《瀬戸内「   」資料館》が《瀬戸内「鍰造景」資料館》として期間限定(8/14ー9/12の土日、8/23,9/6のみ)でオープンしました!※現在新型コロナウィルスまん延拡大防止のため、入館が直島町民のみと限定されておりますこと、ご了承ください。

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 先週のオープニングでは館長であるアーティストの下道さんが直島に移住してすぐに目に入った「鍰」=カラミのある風景について説明してくれました。過去に「スラグブッダ」を制作した小沢剛さんや犬島精錬所美術館といった諸先輩方の取り組みについても触れられ、直島の主要産業である銅の製錬から排出されるもので作られた風景について、島民の仲間とともに調査、蒐集を約1年かけてされたそうです。そして下道館長は直島だけではく、全国の主要な鍰が使われた風景も調査し、今回《瀬戸内「鍰造景」資料館》として展示制作されました。製錬所の関係で他県に直島で作られた鍰瓦が葺かれた家屋が残っていたりするのは、知っている島民の方も少ないのではないでしょうか。また、建材だけではなく違うカタチに生まれ変わっているものも。

 この展示を見た後に直島の本村地区や特に宮浦地区を散策すると、そこかしこに島の人々が主に鍰レンガを塀や車止めといった様々な用途に利用しているのが見えてきます。「いるもの」を得るために「いらないもの」が生み出され、それをどう利活用するかということは人間が自然の一部として共存している以上、切っても切れないもの。日常の風景が少し、違って見えてきます。

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 期間中は近所のアート島センターでヨーロッパの鍰遺産=slag heritageの写真展示が連携企画として開催中です。合わせて見てみると面白そうです。 

 詳細はこちら(ベネッセアートサイト直島「宮浦ギャラリー六区」のページ)

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